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居抜きの契約書(3)資産一覧

居抜きでの【出店】または【売却】をする際、取り交わす書面が「売買契約書」です。

売買契約書を作成またはチェックする上で、抑えておくべきポイントをご紹介いたします。
今回は「資産一覧」についてです。

 


 

売買契約と言いますと、一般的には車など1つの個体の売買を想像される事が多いかと思います。

店舗の居抜きの売買の場合には、
・冷蔵庫
・コールドテーブル
・看板
・椅子、テーブル
・床、壁、天井
など様々な複数資産が、売買の対象物として取り扱われます。

中には、「リースの残債が残っているもの」「業者から貸与されているもの」等が含まれている可能性もあります。また、実は家主の所有物だった、という「他人物売買」の事例もあります。

 

それゆえ、売買後のトラブルを避けるためにも、居抜きの売買契約書には「資産の一覧」を添付するべきです。
一覧には、資産を特定するために写真・特徴が記載されていることが望ましいです。

 

冷蔵庫ひとつを例に挙げても、その冷蔵庫を特定するには以下の情報が必要です。
①メーカー
②特徴(2枚扉?4枚扉?)
③機能(冷凍?冷蔵?)
④寸法(横×縦×奥行)

このように、資産一覧を作成するには、過分の時間・工数を有します。

それ故、しばしば「造作一式」と売買の対象物をひと括りにしてしまっている契約書を散見します。

高額な売買契約で、造作一式はあまりにも「雑」であると言わざるを得ません。

 

1つ1つの資産を書面に残すことで、売買契約には一定の緊張感が生まれ、結果として契約自体が安定化すると考えます。

引渡の際に「あれがない」「これが違う」といったトラブルを回避するためにも、資産の一覧を作成されることを強くお勧めいたします。